設計チームブログvol.10 -「磯崎新:群島としての建築」を見に行きました
こんにちは。設計チームの世古です。
先日、水戸芸術館で開催中の「磯崎新:群島としての建築」を見に行きました。磯崎新の没後、国内では初となる本格的な回顧展とのことで、たくさんの模型やスケッチ、図面など、多彩な資料からその思考の広がりを感じられる内容でした。
まず圧倒されたのは、展覧会の舞台である水戸芸術館そのもの。形やスケールの異なる“島”のような建物がつながる独特な構成で、展覧会のテーマ「群島としての建築」を体現しているかのようでした。広場には高さ100mのタワーや、浮遊するように吊られた石「カスケード」の存在感もすさまじく、建築とアートが地続きで存在しているような不思議な感覚を覚えました。
どれも単純に形が奇抜というだけでなく、都市・歴史・記憶といった抽象的な概念が、建築というかたちを通して現れているようでした。私が別府で馴染みのあるビーコンプラザともまた違う“磯崎らしさ”があり、同じ建築家でも時代や場所によってこれほど表情が変わるのかと驚かされました。
建築プロジェクトに向き合う日々の中でも、こうして偉大な建築家の創った空間に触れることで、思考の幅が少しずつ広がっていくように思います。
「磯崎新:群島としての建築」展は2026年1月25日まで開催されています。気になる方は、ぜひ足を運んでみてください!
